和食店きじま、だしを全量サステナブル鰹節で

今回、MSC認証付き鰹節を調達したヤマキは、創業時から削り節を製造してきた「100年企業」で、事業の持続性を高めるために2019年7月にMSC製品の流通小売に必要なCoC認証を取得していた。今年6月1日、MSC認証を取得した証となる「海のエコラベル」付きの業務用鰹節を世界で初めて商品化した。

きじまとヤマキをつなぎ、商品化実現を後押ししたのはWWFジャパンだ。WWFジャパンは現在、週に一度でも持続可能な魚介類を選ぼうと呼び掛ける火曜サステナブル・シーフード定食、略して「火サス」キャンペーンを実施中。きじまはこのキャンペーンに参加する9社の一つで、火サス定食(写真)を6月30日まで、みなとみらい店、新横浜店、戸塚本陣(いずれも横浜市)で提供している。一本釣りのカツオから作られたサステナブルな鰹節のうま味は、その吸い物などで堪能できるという。

chiyosetouchi

瀬戸内 千代

オルタナ編集委員、海洋ジャーナリスト。雑誌オルタナ連載「漁業トピックス」を担当。学生時代に海洋動物生態学を専攻し、出版社勤務を経て2007年からフリーランスの編集ライターとして独立。編集協力に東京都市大学環境学部編『BLUE EARTH COLLEGE-ようこそ、地球経済大学へ。』、化学同人社『「森の演出家」がつなぐ森と人』など。

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キーワード: #生物多様性

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