■フロン管理の現場からーRaMS導入事例紹介ー(3)
「20世紀最大の発明の一つ」とも言われたフロン(CFC:クロロフルオロカーボン)は、それまで有毒な冷媒を使っていた冷凍空調機に大きな進歩をもたらした。ところが、そのフロン類がオゾン層を破壊するメカニズムが発見され、世界で規制が進む。日本でも2020年4月施行の改正フロン排出抑制法で、罰則が大幅に強化された。企業はどのようにフロン類を管理していけば良いのか。積極的に課題解決に取り組む企業を紹介する。(聞き手・香川希理=弁護士:企業法務とフロン排出抑制法が専門、記事・山口勉=オルタナ編集部)
第3回:北雄ラッキー株式会社
総務部 野呂田 歳也 マネージャー
聞き手:香川 希理 弁護士(香川総合法律事務所代表)
北雄ラッキー(札幌市、桐生宇優社長)は、北海道内でスーパーマーケットや衣料店など合計34店舗を展開する。JASDAQにも上場している北海道の大手企業だ。店舗で使用する空調機器、冷凍冷蔵機器にRaMS(ラムズ、冷媒管理システム)を導入したことで、効率的にフロンの管理が行えるようになったという。(連載・PR)
フロン排出抑制法に「途方に暮れた」
――店舗では、多くの空調機器、冷凍冷蔵機器を導入されていますが、RaMSを導入した経緯について教えてください。