【連載】アニマルウェルフェアのリスクとチャンス(17)
吉川貴盛元農水相は鶏卵大手のアキタフーズ元代表から賄賂を受け取ったとして、収賄罪に問われ有罪判決を受けた。アキタフーズは「日本養鶏協会」など業界団体を統括していた。元代表は吉川元農水相に2018年11月から2019年8月に500万円の賄賂を渡し、家畜飼育環境の向上を図る国際基準「アニマルウェルフェア」の基準案を下げるよう依頼した。吉川農水相、元代表は両名とも有罪が確定したが、認定NPO法人アニマルライツセンターの岡田千尋代表は、「これで終わってはいけない」と強調し、養鶏業界と農林水産省の「異常な関係」を正す必要があると指摘する。寄稿してもらった。