鶏卵汚職事件、養鶏業界と農水省の「異常な関係」

【連載】アニマルウェルフェアのリスクとチャンス(17)

吉川貴盛元農水相は鶏卵大手のアキタフーズ元代表から賄賂を受け取ったとして、収賄罪に問われ有罪判決を受けた。アキタフーズは「日本養鶏協会」など業界団体を統括していた。元代表は吉川元農水相に2018年11月から2019年8月に500万円の賄賂を渡し、家畜飼育環境の向上を図る国際基準「アニマルウェルフェア」の基準案を下げるよう依頼した。吉川農水相、元代表は両名とも有罪が確定したが、認定NPO法人アニマルライツセンターの岡田千尋代表は、「これで終わってはいけない」と強調し、養鶏業界と農林水産省の「異常な関係」を正す必要があると指摘する。寄稿してもらった。

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岡田 千尋(NPO法人アニマルライツセンター代表理事/オルタナ客員論説委員)

NPO法人アニマルライツセンター代表理事・日本エシカル推進協議会理事。2001年からアニマルライツセンターで調査、戦略立案などを担い、2003年から代表理事を務める。主に畜産動物のアニマルウェルフェア向上や動物性の食品や動物性の衣類素材の削減、ヴィーガンやエシカル消費の普及に取り組んでいる。【連載】アニマルウェルフェアのリスクとチャンス

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