CSRリレーコラム(23)

■目指すはエネルギーの「地域循環」、地産地消の実現へ

企業のCSR担当者によるリレーコラムを始めます。参加するのは、14社のCSR担当者の皆さん。SDGsや脱炭素など、サステナビリティの潮流は高まるばかりです。CSR活動もますます重要になっています。各企業の担当者には、「自社の一押し活動」から日々の悩みなどを書いていただきます。第23弾はセブンアンドアイホールディングス執行役員経営推進部サステナビリティ推進部シニアオフィサーの釣流まゆみさんです。

*CSRリレーコラム参加企業一覧

フジテレビジョン
日本航空
セブンアンドアイホールディングス
リクルート
千代田化工建設
リコージャパン
帝人
ゴールドマンサックス証券
三菱地所
メルカリ
ユーグレナ
パナソニックホールディングス
リクシル
アストラゼネカ

■目指すはエネルギーの地域循環、地産地消の実現へ

今回お話させていただくのは、北陸電力とセブンーイレブン・ジャパン2社のコラボレーションで実現した、北陸電力グループ初の「オフサイトPPA」の取り組みについてです。

北陸電力グループ初の「オフサイトPPA」

2022年6月10日は、まさに「太陽光発電日和」でした。太陽が燦燦と降り注ぎ、エネルギーがぐんぐん集まってくる実感を出席者全員で実感。発電所に隣接する形で、風力発電が日本海の風を受けている様子は久しぶりに胸が高鳴りました。

セレモニー前に上がった展望台では、右手に日本海がキラキラ、左手に太陽光パネルがキラキラ、自然の力を実感した瞬間でした。今回、施工頂いた太陽光パネルは、下からの照り返しもしっかり集めることができて、高効率の仕組みです。

まさに、この地の力を引き出す為に、関係の方々が力を合わせて頂いたことに感謝です。店舗から離れた場所にある太陽光発電設備から、送配電線を介して地域のセブン-イレブン店舗に送電するオフサイトPPAの取り組みがこの北陸の地でスタートしました。

約1年前に、店舗運営における使用電力の100%再生可能エネルギー化の実現を目指す当社グループと、地域のカーボンニュートラル推進への貢献を目指す北陸電力グループの双方の方針が合致し、準備を進めてきました。

北陸電力グループが福井県坂井市に太陽光発電所を新設し、発電した全ての電力を、北陸電力から北陸地域のセブン‐イレブン約300店舗に供給いただきます。従来供給されている電力の一部を再生可能エネルギーに置き替え、北陸3県のセブン‐イレブンに広く供給することで、再生可能エネルギーの地産地消を実現していく、私たちの会社の取り組みの一環です。

当社グループにとっては、今回の取り組みは二つの意味を持っています。一つは、日本の再生可能エネルギー量を少しでも増やすことで、今更言うまでもありませんが、まだまだ足りない日本の再生エネルギーの量を僅かながら増やすことに寄与したいという思いからです。

千葉県で実現した、NTTとのオフサイトPPAは日本初の取り組みでした。結果として、同様の取り組みが他社でも進んできました。どんどん連携が進み、再エネの取り組みが増えることを心から望んでいます。

もう一つは、地域エネルギーの地産地消に貢献することです。私たちの望む、地域のエネルギーの地産地消は、今、世の中を騒がせているエネルギー危機を見てもわかる通り、安定的にエネルギーを確保する、とても大切な視点だと思います。

加えて、当社グループの創業以来大切にしてきたことと通じる、地域に活かして頂いているが故に、店は地域でお役に立てることが生命線であることです。

店が地域のなかでハブとなり、地域でご一緒する方々の生活が便利かつ豊かになっていく。また、ご一緒させて頂くお店も栄えていく。そんな循環が、エネルギーの世界でも必ず実現すべきであると考えています。まだまだ、実現は遠いように感じていますが、力を合わせればあっという間な気もしています。

セレモニーの話に戻ります。北陸電力はもちろん、福井県、地元坂井市、地元の工事関係者、セブン-イレブンのメンバー、そして、セブン&アイ・ホールディングス代表の井阪を始め、チームが一堂に会し、施設のスタートを祝いました。

セレモニーの様子

壇上の方以外にもたくさんの地元の方々にいらしていただきました。セレモニー後、私は取材対応班でしたので、たくさんの記者さんたちに囲まれました。

一つ一つ丁寧に答えながら、地元への貢献に期待する数々の言葉に、身が引き締まりました。「セブンさんは、今後、この福井でどんな取り組みを進めていかれるのですか?」この質問の重さと有難さが、今後を進めていく原動力になると感じています。

取材を受ける筆者

環境負荷低減の取り組みは、私たち1社では何もできません。私たちは小売業です。お客様とのフロントラインにいることを第一に、地域での役割を果たしながら、進めていきたいと考えています。