原田勝広の視点焦点―AIでワーキングプア就労支援

就職氷河期世代やシングルマザーが対象

ワーキングプア、ちょっと失礼な言い方になるが年収200万円以下の人をこう呼ぶとすると、労働市場の6人に1人がこの層に当たります。就職氷河期世代やシングルマザー、転職が多いなどキャリアに課題を抱え貧困や低所得にあえいでいても優秀な人は少なくありません。そんな人を人手不足で悩んでいる中小企業に紹介、就職、転職を支援している会社があります。(株)Compass(神戸市)です。2017年の設立で既に5億円の資金を調達しています。(オルタナ論説委員=原田 勝広)

大手企業やハイキャリア志向者向けにサービスを提供している既存の大手人材企業とは一線を画し社会的弱者の就業支援を目的にしているため、自治体と連携するビジネスモデルを確立しています。

Compassの無料のラインアプリ「CHOICE!」+ プロのカウンセラーによる専門的なキャリア相談というこのサービスがユニークなのはAIやチャットボットなどIT技術と転職エージェントとして経験豊かな80人のキャリアコンサルタントの知識を統合していることです。

神戸市の就職氷河期世代向けサービス
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原田 勝広(オルタナ論説委員)

日本経済新聞記者・編集委員として活躍。大企業の不正をスクープし、企業の社会的責任の重要性を訴えたことで日本新聞協会賞を受賞。サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在を経て明治学院大学教授に就任。専門は国連、 ESG・SDGs論。NPO・NGO論。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。著書は『国連機関でグローバルに生きる』など多数。執筆記事一覧

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