■サラヤ×RICCI EVERYDAY ■
色鮮やかなアフリカンプリントが魅力的なライフスタイルブランド「RICCI EVERYDAY (リッチーエブリデイ)」。創業者で代表の仲本千津さんは、「30歳までに起業する」ことを心に決め、銀行やNGOでキャリアを積み、2015年にウガンダでソーシャルビジネスを立ち上げた。この5月には、同じくウガンダで事業を展開するサラヤとコラボレーション企画も実施した。

RICCI EVERYDAYを立ち上げた仲本千津さん
RICCI EVERYDAYを立ち上げた仲本千津さん


■仲本 千津(なかもと・ちづ)
早稲田大学法学部卒業後、一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。2009年4月、三菱UFJ銀行に入社。11年10月、ササカワ・アフリカ財団に入職し、14年にウガンダ駐在。15年8月、リッチーエブリデイ創業。22年6月、「RICCI EVERYDAY The Hill 神楽坂ショールーム」をオープンした。

─なぜアフリカで起業することを目指されたのですか。

高校生のころ、国連難民高等弁務官として活躍していた緒方貞子さんの存在を知り、感銘を受けました。強い信念を持ち、「人の命」を何よりも優先する姿を見て、いつか彼女のような仕事がしたいと考えたのです。

大学では国際法を学び、大学院では国際政治を専攻しました。アフリカの紛争問題が専門だったのですが、冷戦終結後のサブサハラアフリカ(サハラ砂漠より南に位置する地域)では、内戦が激化していました。

新しい国づくりに進む国もあれば、停戦と再戦を繰り返す国もあり、その差は何かを研究していました。そのころ、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組む特定非営利活動法人TABLEFOR TWO Internationalに出合い、インターンとして働くことになりました。

創業者で代表理事の小暮真久さんは外資系コンサル出身で、ビジネススキルを社会課題の解決に生かすというアプローチをしていました。私も刺激を受け、「30歳までに起業しよう」と決めました。

当時、銀行から内定が出ていたので、そのまま就職したものの、「すでにお金がある人の富をどう増やすか」という考え方になじめませんでした。「お金がない人たちにどうやって富を分配するか」の方に関心があったのです。

2011年3月11日に東日本大震災が発生し、「やりたいことを先延ばしするのはやめよう」と覚悟を決めました。ただ、国際協力分野での実績がなかったので転職活動は苦労しましたね。

■心を奪われたカラフルな布地

人気のアケロバッグシリーズ
人気のアケロバッグシリーズ

─ウガンダでファッションブランドを立ち上げた経緯について教えてください。

国際協力NGOに転職後は東京オフィスに勤務しながら、ケニア、エチオピア、ガーナ、ナイジェリア、マリなどアフリカ各地をまわっていました。なかでも、ウガンダは緑豊かで人も明るく、ごはんもおいしくて最高でした。

2014年には念願が叶ってウガンダに駐在することになりました。ある日、現地のマーケットで出合ったのが「アフリカンプリント」です。

床から天井まで、壁一面がカラフルな生地であふれ、まるで「色の洪水」。「何だ、ここは」と衝撃を受けながら、この生地で製品を作ったら可愛いのではと思いました。そうして、ライフスタイルブランドを立ち上げることを決めたのです。

─ウガンダの工房で製品をつくっているのは、シングルマザーだそうですね。

結果的に即戦力として雇用した職人たちがみんなシングルマザーでした。彼女たちは技術があっても、働く場がありませんでした。はじめは私と職人3人でスタートし、現在は正社員として20人雇用しています。少数ですが、男性も働いています。

現地には、大きな縫製工場もあるのですが、賃金が低く必要最低限の生活さえ送れない人が数多くいます。リッチーエブリデイでは、生活費や教育費など必要な額を計算し、賃金を払っています。現地の平均給与の2倍ほどで、昇進・昇給もあります。

■自己肯定感も生活力も向上

─現地スタッフの生活が良くなっているという実感はありますか。

働く前は、一つのパンを家族で分け合う生活をしていた人もいました。子どもを大学に通わせられたスタッフもいますし、家に遊びに行くと新調された家具もあります。

ただ、物理的な変化だけではなく、働くことが自己肯定感につながっているのも実感しています。子どもに教育を受けさせられる、毎日家族で食卓を囲める――。そうした日々の生活や仕事を通して、自己肯定感や生きる気力が育まれているようです。最近では、製品づくりに意見も言ってくれるようにもなりました。

─カラフルな製品を見ているだけで元気が出てきます。

カラフルな色味のバスケットシリーズ
カラフルな色味のバスケットシリーズ

製品に使用しているアフリカンプリントの9割は、ガーナで生産されたものです。工場では、排水をきちんと管理し、水を再利用するなど、環境に配慮したモノづくりをしています。

違法なコピー商品も問題になるなか、この伝統的なアフリカンプリントを守っていかなければならないという使命感もあります。工場にある過去のアーカイブは圧巻です。

製品の魅力と生産のストーリーを日本の消費者にどう伝えていくか。その意味でも、サラヤのように同じ志を持った企業とコラボレーションするなど、広げていくことが重要だと考えています。

─サラヤは5月、リッチーエブリデイのオリジナルポーチが付いた、スキンケアブランド「ラクトフェリン ラボ」の寄付付きセットを限定販売しました。どのようなところに共感していますか。

「ラクトフェリン ラボ」の寄付付きセット
「ラクトフェリン ラボ」の寄付付きセット

サラヤは、アフリカ・ビジネスの先駆者であり、社会課題をビジネスで解決する「ソーシャルビジネス」の先駆者でもあります。

一人ひとりの「命」にフォーカスしたビジネスを展開している点に特に共感しています。私は、仕事を提供することでウガンダの女性の生活を支えようとしていますが、サラヤは「セイフ マザーフッド プロジェクト」を立ち上げ、子宮頸がん検査の促進や妊産婦の支援などに取り組んでいます。

これからも女性たちが自分たちの能力を発揮させるような事業をしていきたいです。

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サラヤ www.saraya.com
リッチーエブリデイ https://www.riccieveryday.com