記事のポイント
- アシックスは健康経営戦略で、健康面での経営課題や指標・目標を開示する
- 休職者比率やパフォーマンス発揮率を定量化するなど、高い透明性が特徴だ
- 健康へのリテラシーが高い社員は、業務のパフォーマンスも高い傾向にある
アシックスは「健康経営戦略」を策定し、健康面での経営課題や指標・目標を開示する。メンタルヘルス不調による休職者比率やパフォーマンス発揮率を定量化するなど、高い透明性が特徴だ。同社によると、健康へのリテラシーが高い社員は、業務のパフォーマンスも高い傾向にあるという。(オルタナ編集部=松田大輔)

アシックスは、創業哲学に「健全な身体に健全な精神があれかし」を掲げ、社員の健康づくりを支援する。
同社のウェルビーイングへの取り組みの特徴は、健康データの開示を通して、「透明性」の高い取り組みを展開することだ。「アシックス健康白書」のなかで「健康経営戦略マップ」を示し、健康面での経営課題とその解決策を開示した。
健康関連の目標として、メンタルヘルス不調による休職者比率をはじめ、パフォーマンス発揮率などを定量化し、過去の数値の推移とともに開示した。
健康に対する社員のリテラシーについても数値で示した。2025年の社内アンケートでは、リテラシーの高い社員比率は21.6%と、23年の13.2%から向上した。
同社によると、ヘルスリテラシーが高い社員はパフォーマンスも高い傾向にあるという。順天堂大学の福田洋特任教授は「アシックス健康白書」で、ヘルスリテラシーの利点として、「良い生活習慣の取得や生活習慣病の予防、労災の少なさや労働生産性」などを挙げる。

アシックスは2030年に向けて、「誰もが一生涯、運動・スポーツに関わり、心と身体が健康で居続けられる世界の実現」をビジョンに掲げる。重点戦略の一環に人的資本投資の強化を挙げ、健康へのリテラシーの向上やメンタルヘルス対応の強化などに取り組む。



