記事のポイント
- 林野庁は人工林の伐採時の樹齢(伐期)を少なくても60年とする
- 森林のCO2吸収は植えて40年頃にピークを迎えるという理由からだ
- だが、この考えを根本から否定する研究が今春東大から発表された
林野庁は、人工林の伐採時の樹齢(伐期)を40年としている。少なくても60年までに伐採すべきだとする。その理由として「森林のCO2吸収は植えて40年頃にピークを迎え、その後は加齢とともに低下する」ことを上げる。だが、この考えを根本から否定する研究が今春東大から発表された。(森林ジャーナリスト=田中淳夫)
林野庁の考えを根本的に否定する研究を発表したのは、東京大学大学院農学生命科学研究科だ。
最新の森林調査データより導き出したのは、人工林の主要樹種(スギ、ヒノキ、アカマツ、カラマツ)のCO2吸収量が低下するのは樹齢80年前後だったのだ。
しかもこの計算には伐採による減少分も含まれており、樹木単位では100年程度まで吸収量の低下は起きないとする。
■「樹齢60年超でもCO2を吸収する」

