浦和レッドダイヤモンズの試合(3月8日)でサポーターが「JAPANESE ONLY」という横断幕を掲げた問題で、サッカーJリーグは、3月23日のホームゲームを「無観客試合」とする処分を課しました。
1993年にJリーグが発足して以来、最も重い処分ということで、サッカーファン以外にも波紋は広がっています。
一方で、なぜサッカー試合の横断幕がこれだけ問題になったのか、その原因についてはメディアでもあまり語られていないように思えます。
今回のJリーグの判断の背景には、人種差別問題へのFIFA(国際サッカー連盟)の厳しい姿勢があります。欧州を中心に選手らによる人種差別的な行為や発言が後を絶たないため、FIFAは2013年5月に改めて人種差別に対して厳しく臨む決議を行いました。
そして、なぜFIFAがこれだけ人種差別問題に敏感かというと、そこに「世界のCSR」の核心に触れる部分があるのです。かいつまむと、以下の3点に集約されます。
1) 海外のCSRの根幹は「人権」と「サステナビリティ」
2) 営利の株式会社だけではなく、非営利団体もCSRに積極的
3) 人権問題については、特に迅速で厳しい対処が取られる
(FIFAだけではなく)