元富士火災社長「私が環境NGOに転職した理由」

■経営者の経験生かしNGO全体の存在感発揮へ

NGOに参加してもう一つ気付いたのは、欧米に比べその影響力が小さいことだ。IPCCの国際会議には欧米を中心に多くのNGOが参加し、地球規模の政策決定に影響を与えている。既存の政治体制では汲み取り難い長期的で地球規模の課題について、市民が情報交換しながらNGOを通じ政府に意見を伝えていく動きが、日本でももっと必要だ。

企業とは異なる価値観を持つNGOで、私がどのような価値を提供できるのか分からないが、これまで代表者として組織を動かしてきた経験を生かし、他団体も含めNGO全体のチーム力を最大限に発揮できるようにしたいと考えている。

金融機関と温暖化との関わりについては、私が持っている知識やネットワークを使うことで、ダイベストメント促進に寄与できるのではないかと思っている。

国内でもSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資への関心が高まるなか、金融業界の役割はますます大きくなっている。個々の企業にとっても、社会課題解決に向けた世界的な動きを捉え、敏感に対応していくことが経営戦略としても重要性を増している。

■「成長」のパラダイムシフトを

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2019年7月1日(月)12:51

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