国連SDGs達成率は15%: 2030年後継枠組み議論は

記事のポイント


  1. SDGs中間年、全体の目標達成率は15%どまり
  2. 政治宣言、途上国支援へコベネフィット・アプローチを強化
  3. 後継枠組み、サプライチェーン抜本改革に向け「10か年計画」へ

国連総会の首脳級会合は9月24日、さまざまな課題を残して閉会した。持続可能な開発目標(SDGs)の折り返し年にあたる現在、169にのぼるターゲットの達成率は15%どまり。グテーレス事務総長が「危機的状況にある」との懸念を表明し、政治宣言が全会一致で採択された。各ターゲットの達成に向け、相乗効果を挙げていく「コベネフィット」に注目し、開発途上国の支援強化のためにはサプライチェーンの抜本改革が必要だと強調した。会合で挙がった課題は何だったのか、そして2030年以降の後継枠組みについて何が話し合われたのか――を探ってみた。(ニューヨーク・古市裕子)

SDGsが進んでいない理由について「コベネフィット」の置き去りを指摘する声も
furuichiyuko

古市 裕子

ニューヨーク在住。NY Marketing Business Action, Inc代表 (2015年起業)。1995年渡米。NY市立大学大学院国際政治学・国際関係論修士号卒業。ジェトロNY17年勤務の後、独立。日系企業の海外ビジネス進出支援。国連SDGs理念や欧米企業の動向にフォーカス。国連フォーラムNY幹事。NY邦人メディア紙SDGs連載コラムニスト。東京都特定非営利活動法人・在外ジャーナリスト協会(Global Press)所属。拙著【SDGsピボット戦略12事例集/欧米企業が進める連携型・サステナビリティ×次世代×企業価値】など。

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キーワード: #SDGs

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