国内販売用のハイドロスティックは、1本に10リットルの水素をためられる。満杯にチャージしてミニパックと持ち歩けば、出先で2回以上スマートフォンをフル充電できるという。
水素は蓄電池と似たような役割を果たすが、水素吸蔵合金の場合は、水素を何度出し入れしても機能がほとんど落ちないため蓄電池より長寿命だ。メーカーは1万回の繰り返し利用が可能と発表している。自然放電する蓄電池と違って数十年放置しても劣化しないため、長期間保存可能なエネルギー源として災害用キットも発売されている。
水素・燃料電池展は、27日から始まった「スマートエネルギーWeek2013」の一環。会場の東京ビッグサイトでは、国内初の風力発電展など、計8つのエネルギー展が3月1日まで同時開催されている。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代)