世界初、持続可能なロブスターに「識別ブレスレット」

MSC認証は「海のエコラベル」として知られ、限りある水産資源を守るために適切に管理され、持続可能であると認められた漁法で獲られた水産物に付けられる。

バス=ノルマンディーとジャージーの漁業者たちによる英仏ロブスター漁業は、2011年6月にMSC認証を取得。10メートル前後の小型漁船100隻あまりにそれぞれ1~3人が乗船し、漁業域全体で年間約370トンのロブスターを捕獲している。

英仏ロブスター漁業は、MSC認証取得後、最終消費者を含めた業界全体の認知度を上げるために「識別ブレスレット」を導入した。

MSCフランスのマネージャー、エドゥアール・ル・バール氏は「このロブスターの優れた品質とMSCの持続可能な漁業認証を表すラベルが組み合わされることによって、フランス国内はもちろん、海外でもロブスターの販売が有利になるだろう」と話す。

仏グランヴィル在住で漁船Iris de Suseの船長のウィリアム・トーマス氏は、「もっと私たちの取り組みについて消費者に知ってもらう必要がある。このブレスレットは顧客との対話へのきっかけになるだろう」とコメントしている。

さらに、トーマス氏は「この認証によって、漁業者たちの努力に応じて受け取る収入にも反映されるようになることが望ましい」としている。(オルタナ編集部=吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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