カジュアルで気軽に意思表示――渋谷で「大デモ」

参加した30代の男性は「デモの意味を知りたくて参加した。自分も社会について考えるテーマを見つけてみたい」と話した。

■「一人一人が持てる力の行使を」

「オキュパイ運動」や「アラブの春」など、世界各地で起きている社会運動に取材し、人々がつながる様子を描くドキュメンタリー映画「オキュパイ・ラブ」を配給するユナイテッドピープル(福岡市)の関根健次代表は当日、「大デモ」の動画を撮影してユーチューブにアップした。

映画「オキュパイ・ラブ」より

前日の6日に都内で行われた映画の上映会に合わせて上京。「偶然のタイミング」で居合わせた。「普通の人が多く参加していて年齢層も広く、平和的なデモという印象を受けた」と大デモを振り返る。

大半の国民が脱原発を求め、あるいは特定秘密保護法への懸念を表明しているが、これらの民意は政治の場に反映されにくい。しかし関根氏は「デモで街頭に出ることも、何かで自己表現することも、映像作品も、デモクラシー(民主主義)の一部だ」と考える。

「これらの機会を通じて社会に関心を持ったり、人が出会ったりすることが大事。今は『おまかせ民主主義』とも言われるが、一人一人が持っている力を行使して、社会に責任を果たしていく必要があると思う。今は社会に関心がなくても、人は何かをきっかけに一度スイッチが入れば、あらゆることに関心が広がっていく」

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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