子どもの自転車用ヘルメットの着用、4割にとどまる

子ども乗せ自転車の場合、子どもを乗せた時に重心が高くなるため、発進・停止時にバランスを崩しやすい。しかも倒れた時には高い位置から子どもが地面にたたきつけられる、あるいは車道に投げ出されるなどの危険がともなう。

■「まずは実態を広めたい」

着用率が低迷する理由について同社の担当者は「自分は大丈夫、という思い込みや、罰則が伴わないことなどが影響しているのではないか」と推測。その上で「これまで行政や警察が主催する交通安全行事に出展して啓蒙活動を行ってきたが、ヘルメット着用に対して関心が薄い親に向けて意識を喚起するには限界があった。今後は子育てママを対象とした様々なイベントに出向きたい」と述べた。

子ども向けヘルメットの販売価格は輸入品で2千円程度。一方、同社の商品は4千円台が中心だが、「価格を下げる努力をしているが、ヘルメット選びではSG規格(製品安全基準)を安全性の目安にすることも大事」と話す。

ところで、子どもの自転車用ヘルメットの着用で気になるのは、親がヘルメットをかぶっているのをほとんど見かけないことだ。親が子に手本を示す必要もあるのではないか。

「おしゃれでかわいいヘルメットを作らないと、親にもなかなか受け入れてもらえないのかも知れない。まずは実態を広く知ってもらうところから始めたい」と担当者。同社では今後も同様の調査を毎年同じ時期に行い、発表していく考えだ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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