――目に見える成長などはありましたか。
ありました。集合写真を見ても顔つきが行きと帰りとで全然違います。帰りにはお互い打ち解けて、しっかりした姿になっています。また、3日目のシャワークライミングの時など、子ども同士で助け合うなど自主性も生まれていました。
子どもたちはキャンプ中にクワガタやバッタなど、たくさんの虫を取っていて、その虫たちをどうするか意見が分かれました。捕まえた虫たちを山へ返すか、責任を持って家で飼うか。最終日に子ども同士で話し合いをして、各自納得できる方法を選びました。
――今後の展開について教えてください。
サヱグサは今年で145周年を迎えました。お客様の中には、子どもの頃サヱグサを利用していて、親となった今再び来てくれている人もいます。
事業を次世代につなぐためにグリーンプロジェクトを行ってきましたが、それだけではなく、子どもたちに豊かな経験をしてもらい、大人になってもらうことが近道なのではと思いました。
今回のキャンプは第1回だったこともあって、細かい反省点もあります。告知も小規模な状態で始めたので、次は大きくやりたいです。ただ、幼少期に体験の場を作るというコンセプトや栄村での交流など、ベースはこれでよかったと確認できた部分もあります。年1回のペースで継続的に開催したいと考えています。
サマーキャンプのほかには、新作コレクションの発表に合わせたワークショップなど、体験型のイベントも少しずつ設けていきます。