[CSR]老舗子ども服ブランドが自然キャンプ、都内小学生が里山で学ぶ

――目に見える成長などはありましたか。
ありました。集合写真を見ても顔つきが行きと帰りとで全然違います。帰りにはお互い打ち解けて、しっかりした姿になっています。また、3日目のシャワークライミングの時など、子ども同士で助け合うなど自主性も生まれていました。

「虫会議」で真剣な表情を見せる子どもたち
「虫会議」で真剣な表情を見せる子どもたち

子どもたちはキャンプ中にクワガタやバッタなど、たくさんの虫を取っていて、その虫たちをどうするか意見が分かれました。捕まえた虫たちを山へ返すか、責任を持って家で飼うか。最終日に子ども同士で話し合いをして、各自納得できる方法を選びました。

――今後の展開について教えてください。
サヱグサは今年で145周年を迎えました。お客様の中には、子どもの頃サヱグサを利用していて、親となった今再び来てくれている人もいます。

事業を次世代につなぐためにグリーンプロジェクトを行ってきましたが、それだけではなく、子どもたちに豊かな経験をしてもらい、大人になってもらうことが近道なのではと思いました。

今回のキャンプは第1回だったこともあって、細かい反省点もあります。告知も小規模な状態で始めたので、次は大きくやりたいです。ただ、幼少期に体験の場を作るというコンセプトや栄村での交流など、ベースはこれでよかったと確認できた部分もあります。年1回のペースで継続的に開催したいと考えています。

サマーキャンプのほかには、新作コレクションの発表に合わせたワークショップなど、体験型のイベントも少しずつ設けていきます。

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..