ユナイテッド航空、バイオ燃料を使用した定期便運航を開始

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ユナイテッド航空、史上初、バイオ燃料を使用した定期便運航を開始
同社のハブ空港の一つであるロサンゼルス空港発で、航空バイオ燃料を使用

ユナイテッド航空(本社:シカゴ、社長兼最高経営責任者:オスカー・ムニョス)は、米国時間3月11日より、米航空会社として初めて持続可能な航空バイオ燃料を商業規模で使用した定期便の運航を開始したと発表しました。航空史に新たな一歩を踏み出したフライトは、UA708便(ロサンゼルス発サンフランシスコ行き)となりました。今回、航空バイオ燃料の使用がデモンストレーションフライトやテストプログラムの段階から実用化へ進んだことで、ユナイテッド航空は民間航空史に足跡を残す偉業を達成したことになります。

ユナイテッド航空は3年間で最大1,500万ガロンの持続可能な航空バイオ燃料を購入する契約をアルトエア・パラマウント社と締結しました。ユナイテッド航空では従来の航空燃料と同様にバイオ燃料を貯蔵、給油し、ロサンゼルス空港発の通常のフライトでバイオ燃料の使用を開始しました。これを記念し、同社ではアルトエア・パラマウントの再生可能ジェット燃料のみをロサンゼルス―サンフランシスコ間の定期便で2週間にわたって使用するほか、ロサンゼルス空港発の他のフライトでも使用する予定です。

ユナイテッド航空のアンジェラ・フォスターライス環境・サステイナビリティー担当マネージング・ディレクターは「本日、定期便で先進型航空バイオ燃料の使用を開始するという歴史的偉業を達成し、持続可能な責任ある形で運航を実施するという当社のコミットメントを大きく前進させました。ユナイテッド航空は、代替燃料の進歩におけるリーダーであり、当社のパートナーであるアルトエア・パラマウント社と一緒に、環境への負荷を最小限に抑え、効率性を高める新たな方法を探究するために日々取り組んでまいります」と述べています。

ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は「ロサンゼルス市はサステイナビリティー(持続可能性)において世界のリーダーであり、今回、商業規模で再生可能なジェット燃料を使用する初の米国発のフライトがロサンゼルス空港から離陸したことは決して不思議ではありません。ロサンゼルス市とユナイテッド航空は、通常のジェット燃料と比べ炭素排出量を最大60%削減できる燃料で新境地を開き、本日、私たちは航空業界における持続可能性の新基準を樹立しました。今後数年のうちに他の産業分野においても、同様に追随してもらうことを期待しています」と話しました。

■アルトエア・パラマウント社の再生可能燃料技術

ユナイテッド航空は2009年にアルトエア・パラマウント社(以下「アルトエア」)と提携し、以来、持続可能な航空バイオ燃料の通常使用を目指してきました。アルトエアは、先進型再生可能燃料を年間3,500万ガロン製造することを目的として、カリフォルニア州パラマウントにあるアロンUSAエナジーの子会社、パラマウント・ペトロリアム・コーポレーションの精製所の一部を改修し、同時に、ロサンゼルス地区においてクリーンエネルギーに従事する雇アルトエアの施設では、持続可能な方法で入手した非食用の天然オイルと農業廃棄物をジェット燃料に変換し、通常の石油から製造される従来の燃料と比べ、炭素排出量を60%以上削減させる見通しです。

アルトエアの燃料は従来のジェット燃料と同じ標準であるASTM D1655を満たし、さらにアルトエアは、社会的責任と環境保全の厳格な標準を守る、バイオマスおよびバイオ燃料の生産者を認定するサステイナビリティーの標準化ならびに認証機関である「持続可能なバイオマテリアルのための円卓会議(Roundtable on ustainable Biomaterials(RSB))」の下での認証取得を目指しています。

アルトエアのブライアン・シャーバカウ社長兼最高経営責任者は「アルトエア・パラマウントとユナイテッド航空は、持続可能かつ地元産の航空バイオ燃料を業界に先駆けて使用するために共同で作業を進めています。本日の運航開始は、航空機の運航が環境に及ぼす影響を減少させ、代替燃料の使用を前進させるためにユナイテッド航空を支援するという当社のコミットメントを明確に示すものです」と述べています。

■ユナイテッド航空と持続可能な航空バイオ燃料

ユナイテッド航空は、2009年米国の航空会社で初めてバイオ燃料を使用したデモンストレーションフライトを行い、また2011年には、同じく米国で初となる先進型バイオ燃料による商業飛行を成功させました。さらに昨年、米国の代替燃料開発企業であり、都市から出るごみを低コストで持続可能な航空バイオ燃料に変換する開発と商業化のパイオニアであるファルクラム・バイオエナジー社に3,000万ドルを出資すると発表しました。同社への投資は米航空会社による代替燃料への単一投資額としては最大であり、ユナイテッド航空は航空バイオ燃料の進歩において、業界随一の存在となりました。

また、ユナイテッド航空はこのほど、バイオ燃料開発への貢献を評価され、World Bio Markets (WBM) より先進型バイオ燃料の部で優秀賞を受賞しました。
ユナイテッド航空の環境への取り組みについて詳しくは、united.com/ecoskies をご覧ください(英語)。

■ユナイテッド航空について

ユナイテッド航空は、ユナイテッド・エクスプレスとともに、世界6大陸342カ所の空港へ毎日平均約5,000便のフライトを運航しています。2015年には、約200万便のフライトで延べ1億4,000万人の旅客を輸送しました。ユナイテッド航空は、米国本土7都市(シカゴ、デンバー、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、サンフランシスコ、ワシントンD.C.)でハブ空港を展開しており、世界で最も広範囲なグローバルネットワークを誇ります。

また、ユナイテッド航空は約700機の主要路線用機材を運航し、2016年にはボーイング787型機や777型機、さらに次世代737型機を含む合計20機のボーイング社の新機材の受領を予定しています。ユナイテッド航空は、スターアライアンスの創設メンバーであり、加盟航空会社28社により、世界192カ国に就航しています。ユナイテッド航空の84,000人を超える社員は米国全州と世界中の国々に在住しています。ユナイテッド航空についての詳しい情報はunited.comをご覧いただくか、公式ツイッター(@United)、または公式フェイスブックをフォローしてください。ユナイテッド航空の親会社であるユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス・インクは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)にUALのシンボルで上場しています。

■日本におけるユナイテッド航空

ユナイテッド航空は、現在、日本から米国本土7都市(サンフランシスコ、ロサンゼルス、デンバー、シカゴ、ヒューストン、ニューヨーク/ニューアーク、ワシントンD.C.)に加え、ホノルル、グアム、ソウル、シンガポールへ週約140便のフライトを運航しています。最新鋭機であるボーイングドリームライナーを、成田-デンバー路線ならびに関西-サンフランシスコ路線ではB787-8型機、成田-ロサンゼルス路線にはB787-9型機で運航しており、さらに、今夏より羽田‐サンフランシスコ路線でも B787-9 型機の導入が決定しています。 ユナイテッド航空についての詳しい情報は united.com/ual/ja/jpをご覧いただくか、日本語版公式フェイスブック「United」をフォローしてください。

■アルトエア・パラマウント社について

アルトエア・パラマウントは、カリフォルニア州パラマウントにあるパラマウント・ペトロリアム・コーポレーションで再生可能燃料を年間 3,500 万ガロン生産しています。アルトエアは再生可能燃料分野のイノベーターで、従来の燃料に簡単に代替できる燃料を供給しています。アルトエア・パラマウントはアロン USA エナジーの子会社で、Vandewater Capital Holdings および New Energy Capital がパートナーとなっています。

この件に関するお問い合わせ先:
ヒル アンド ノウルトン ジャパン (ユナイテッド航空 広報代理) /ユナイテッド航空 アジア・太平洋地区広報部

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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