パレードに参加したことを外出できないひきこもり友だちに話すと「ツイッターでもひきこもりのデモができないかな」と関心を持たれたと言う。
そこで突発的に「ひきこもりデモ」をやってみたものの、「その時にはひきこもり自称の人も他にいなかったし、SNSでタグ文化も広まっておらず、注目も広がりもしなかった」と手応えを感じられなかったのだという。
さらに、5年ほど前から、場面緘黙症の人たちの間で、とあるタグを使った小さなツイッタームーブメントが起こっていた。
タグの名は「肉まんバレンタイン」。これは、特定の場面・状況で話すことができなくなる場面緘黙の人たちを中心に、最寄りのコンビニで「店員さんに声をかけて」肉まんを注文してみよう、という試みだ。
タイムラインには、慣れない声かけやメモ、指さしなどで購入した様々な肉まんの画像が「買えたよ」という声とともに並ぶ。
おがたけさんは毎年「いいな」と思いつつ、参加しそこねていた。場面緘黙の人たちばかりでなく、ひきこもり当事者たちについても「昔に比べたら、SNSで当事者がカムアウトしている人がすごく増えたな。こんなに増えたら、自分のアカウントで投稿していれば、届く人には届くのかも」と思ったと言う。