そろそろ気付いてほしい動物に配慮しないリスク

アニマルウェルフェアを自分たちの利益を守るために阻害したかった国内の養鶏大手、しかしアニマルウェルフェアは一つの企業や業界、数名の政治家のために阻害されていいものではない。

ケージ飼育から平飼いに切り替えることで飼料効率は10%前後低下するが、だからといって、私たちの未来に関わる問題なのだから、全員が主体性を持って、この事件から学ばなくてはならない。

加工食品企業、ホテル、レストラン、スーパーなどは、アニマルウェルフェアを含む多岐にわたる畜産リスクに対応することが求められる。特に上場している企業にとっては、投資を得られなくなる可能性もある。

台湾のスーパーマーケット「カルフール」、売り場の一番目立つ場所で平飼い卵を販売
chihirookada

岡田 千尋(NPO法人アニマルライツセンター代表理事/オルタナ客員論説委員)

NPO法人アニマルライツセンター代表理事・日本エシカル推進協議会理事。2001年からアニマルライツセンターで調査、戦略立案などを担い、2003年から代表理事を務める。主に畜産動物のアニマルウェルフェア向上や動物性の食品や動物性の衣類素材の削減、ヴィーガンやエシカル消費の普及に取り組んでいる。【連載】アニマルウェルフェアのリスクとチャンス

執筆記事一覧

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..