SDGs(持続可能な開発目標)は、国連(厳密には加盟する政府間)の立場で決めた世界が解決を目指す課題=目標である。このメガトレンドの後戻りはもはや考えにくい。既に、世界のあちらこちらで解決のための制度やルールが実装されているのだから、国連は何を発信しているのか、ではなく、私やあなたは、何をどうするのか、どうしなければならないのか、どうしたいのか、自分の頭で考え動く=自分ごとにしなければならない。これ、私たちはめっぽう(苦手で)遅れていないか。

『3ステップで学ぶ 自治体SDGs』(ぎょうせい)

「埒外(らちがい)に置かれないように」。このコトバに著者の危機感や焦燥感が凝縮する。今回は自治体の立場。前著『Q&A  SDGs経営』と同様、本書も傍らに置きいつでも手に取れるよう、より実践的なスタイルを踏襲する。

スポーツ競技でのトレーニングの王道の如く、基本編=SDGsにかかわるコトバや状況のQ&A、実践編=現場での取り組みステップのマニュアルやノウハウ、事例編=活動や成功事例の紹介、を三点セット(三冊のシリーズ本)で自分ごと化の道筋を示す。わかりやすい。

企業と自治体。比べれば上層部と現場のSDGsに対する理解の度合い、熱意の温度差は共通のようだ。でも、やはり企業と自治体それぞれの立場は違う。企業はコア・コンピタンス(他とは一線を画す、真似できない能力)を、SDGsの羅針盤を頼りに社会課題解決の事業に注力、収益も目指す。

企業と自治体、どう手を携えるのか

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