ブリヂストンは1月28日、キリンホールディングスとの共同研究で、新たな天然ゴム資源「グアユール」の生産性向上に寄与する技術の開発に成功したことを発表した。ブリヂストンは、タイヤ需要の増加に伴い、天然ゴム資源を多様化するために、2016年からグアユールの苗を安定的に増殖させる研究をキリンと共同で進めてきた。

グアユールの増殖イメージ

2050年には世界人口が96億人に達し、自動車の保有台数も24億台を超え、タイヤ生産に必要な材料量も増えることが予想されている。

タイヤの原材料となる天然ゴムは、「パラゴムノキ」から生産されているが、需要が増える一方で、生産に伴う熱帯雨林の減少や生物多様性への悪影響、児童労働などが問題視されていた。産地が東南アジアに集中していることから、病害リスクも高いという。

そこで、ブリヂストンは天然ゴム資源の多様化に向けた取り組みとして、砂漠のような乾燥地帯でも栽培可能で、熱帯地域の森林伐採を低減することができる「グアユール」の研究開発に着手した。

グアユールは米国南西部からメキシコ北部が原産の、乾燥地帯で栽培することが可能なキク科の低木。熱帯で栽培する「パラゴムノキ」由来のゴムに匹敵する成分を組織中に含んでいるという。

稲継明宏・ブリヂストンサステナビリティ推進部長は「砂漠地帯で栽培できることから、パラゴムノキが抱えるような森林破壊のリスクは低いと思うが、生物多様性の損失や人権侵害といった問題がないように生産をしていきたい」と説明した。

キリンの「植物大量増殖技術」で生産性向上

1 2