「クラウドアイランド」目指す山形の小さな島

(松本)「未来の日本は、『終身雇用・年功序列・一拠点生活』から『マルチワーク・副業・多拠点生活』への転換が進むと考えています。」

「飛島をはじめ、離島行政はかなりの部分に税金が使われています。それを知ったときに、島で取れる海産物、癒される景色、文化や習慣といった資源をオープンにして公の財産にしていきたいと考えました。」

「そのための方法として、『とびしまクラウドアイランド』構想が生まれました。リアルで島を体験してもらうことに加え、ITツールを活用して島の魅力を画像や動画などで発信したり、全国の人とオンラインで関係を築いています。」

「感覚的には『とびしま』というアプリをインストールしてちょっと使ってみる、といった感じでしょうか。」

ーーよく島は閉鎖的な社会だと言われますが、クラウドアイランド構想を進める上でやりにくい面はありませんか。

(松本)「意外かも知れませんが、飛島は閉鎖的な風土があまりありません。江戸時代には北前船の交易も盛んで島外の物資を始め、人や文化なども流入していたからかもしれません。先祖代々の土地を守るという発想が薄く、島暮らしは仮住まい、のような風土があります。」

合同会社とびしまスタッフの皆さん
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山口 勉(オルタナ副編集長)

大手IT企業や制作会社で販促・ウェブマーケティングに携わった後独立。オルタナライターを経て2021年10月から現職。2008年から3年間自転車活用を推進するNPO法人グリーンペダル(現在は解散)で事務局長/理事を務める。米国留学中に写真を学びフォトグラファーとしても活動する。 執筆記事一覧

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キーワード: #ESG経営

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