原田勝広の視点焦点:SDGインパクト来年上期導入

■投資マネー促進で競争激化

国連開発計画(UNDP)がSDGsの目標(17ゴール)達成にインパクト(効果)があるかどうかを認証する基準となる「SDGインパクト」策定作業が本格化してきました。準備はやや遅れ気味で、来年上半期の導入となりそうです。SDGの名を冠した強力ブランドの認証制度採用により、これまで「社会課題の解決」が前面に出ていたSDGsは、医療、教育や農業、住宅など途上国の社会開発プロジェクト案件への投資や事業を通して世界規模の巨大なマネーの流れを促進することになりそうです。企業の国際競争に拍車がかかる可能性もあり、出遅れ気味の日本企業も対応を迫られそうです。(オルタナ論説委員=原田勝広)

2015年9月に国連で採択されたSDGs
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原田 勝広(オルタナ論説委員)

日本経済新聞記者・編集委員として活躍。大企業の不正をスクープし、企業の社会的責任の重要性を訴えたことで日本新聞協会賞を受賞。サンパウロ特派員、ニューヨーク駐在を経て明治学院大学教授に就任。専門は国連、 ESG・SDGs論。NPO・NGO論。現在、湘南医療大学で教鞭をとる。著書は『国連機関でグローバルに生きる』など多数。執筆記事一覧

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