■投資マネー促進で競争激化
国連開発計画(UNDP)がSDGsの目標(17ゴール)達成にインパクト(効果)があるかどうかを認証する基準となる「SDGインパクト」策定作業が本格化してきました。準備はやや遅れ気味で、来年上半期の導入となりそうです。SDGの名を冠した強力ブランドの認証制度採用により、これまで「社会課題の解決」が前面に出ていたSDGsは、医療、教育や農業、住宅など途上国の社会開発プロジェクト案件への投資や事業を通して世界規模の巨大なマネーの流れを促進することになりそうです。企業の国際競争に拍車がかかる可能性もあり、出遅れ気味の日本企業も対応を迫られそうです。(オルタナ論説委員=原田勝広)