
UNDPは債券向け基準の発表に合わせてSDGインベスター・プラットフォームを立ち上げました。これはGISD(持続可能な開発のためのグローバル投資家)と連携して設立にこぎつけたもので、世界における投資有望分野が検索できる仕組みです。カバーエリアは欧州、アフリカ、中東、南アジア、中南米など170カ国で、投資家に現地の投資環境や関係機関などの市場情報を提供しています(下表参照)。
OECDによれば、持続可能な開発のための「2030アジェンダ」の今年の不足資金を42兆ドルとなっており、SDGインベスター・プラットフォームはこれを埋めるものとして期待されています。

■ことし下期に認証機関決定、研修も
PE、債券、企業の3基準がそろえば、ことし下期には第三者認証に当たる専門機関に対する認定と研修を始められます。
SDGインパクトはUNDPのイニシアチブですが、認証そのものは第三者機関が担当します。これについてはソーシャル・バリュー・インタナショナルと提携しており、決定済みのSDGインパクト基準を使って実践をうまく達成できると認められた専門機関を認定します。
研修については米国のデューク大学社会起業家育成推進センター(CASE)がUNDPからの資金提供を受けて、SGDsとの連携と貢献を実証するインパクト管理慣行を適用する方法が学べる新たなオンライン・グローバル・コースを開発しています。
このコースはSDGインパクトの採用を支援するために開発されたもので、SDGs達成への貢献を促進するため、社内プロセスと慣行を調整するための自己評価ツールとして利用できます。ことし下期にはスタートできるということです。