遺産をNPOに、「遺贈寄付」に想いを託す

■NPO選びで間違えないためには(4)

9月13日は「国際遺贈寄付の日」。世界中の慈善団体とレガシーコンソーシアム(遺贈寄付の促進を支援する組織)が力を合わせ、遺言で寛大な贈り物である寄付を残してくれたサポーターに対して、「感謝を伝える記念日」として祝っている。日本では、2020年から全国レガシーギフト協会(東京・港)が9月13日を含む1週間を「遺贈寄付ウィーク」として、キャンペーンを展開している。2021年は9月11日から17日にかけて実施され、NPO(以下、非営利組織全般を指す)の遺贈寄付に関するストーリーを聞くことができる。(非営利組織評価センター(JCNE)・浦邉智紀)

●遺贈寄付ウィーク2021 開催概要

開催期間:2021年9月11日(土)から9月17日(金)
主催:(一社)全国レガシーギフト協会
目的:「遺贈寄付」について共に考え、学び、伝え、行動する週間
方法:オンライン
内容:イベント開催、Facebookモーニングライブなど
URL:https://izoukifu.jp/legacygivingweek/

1 NPOに遺贈寄付を行う
遺贈寄付は、生まれ育った街への寄付、NPOへの寄付などがある。近年、相続や「終活」などの関心の高まりに加え、社会貢献意識も高まっている。社会貢献に関心を持ったとしても、実際にNPOが明確な使い道を示しているか、信頼できる団体かなど、具体的な状況がわからないために、寄付に踏み出せないという状況もあるのではないか。

NPOは、社会課題に対して1番現場の近くで活動を行っている団体である。自身が身近に感じる社会課題に取り組むNPOに、遺贈寄付として想いを託すのも一つの選択肢である。

2 寄付先であるNPOを見つける指標とは
では、どのようなNPOに遺贈寄付を託せばよいのだろうか?数あるNPOの中でも、外からは見えにくい組織内部の状況を第三者機関に開示して、信頼性・透明性の向上に努めている団体がある。

それは、「グッドガバナンス認証団体」である。グッドガバナンス認証とは、非営利組織を対象に民間の第三者機関としてJCNEが組織評価・認証を行う。評価では、財務が健全である、労務管理は法律に準拠している、不正を防止する仕組みがあるなどの視点に基づき第三者機関として審査を行っている。

企業や行政などが非営利組織と連携するときの一つの信頼性の指標として、一定水準以上の組織運営能力が認証された団体は現在、全国に40団体ある。

3 グッドガバナンス認証団体への遺贈寄付

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公益財団法人 日本非営利組織評価センター

日本非営利組織評価センターは、NPOの組織評価を行う日本で初めての第三者審査機関です。  グッドガバナンス認証マークはNPOの「信頼の証」。財務が健全である、労務管理は法律に準拠している、不正を防止する仕組みがあるなどの視点に基づく審査を行っています。SDGs達成に向けた協働先、社員のボランティア参加先にもおすすめです。

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キーワード: #NGO#NPO

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