CSR の社内浸透5つのステップ(3/7)


ニック木村の「今さら聞けないサステナビリティ」(10)

「SDGs」「ESG」「CSR」。サステナビリティを取り巻く状況は日々変化し、新たな用語も増えた。そもそもサステナビリティ領域は、どこから理解すれば良いのだろうか。カシオ計算機で約12年間サステナビリティの管理職を務めた「ニック木村」こと木村則昭・オルタナ総研フェローが「今さら聞けないサステナビリティ」の疑問にお答えする。

CSR の社内浸透5つのステップ(2/7)ーーニック木村の「今さら聞けないサステナビリビリティ」(9)はこちらから

CSR
今回はステップ3の「サステナビリティ目標」について説明します

【A8-3】今回から、「CSRの社内浸透」のステップ3を紹介します。

「CSRの社内浸透」を図るためのステップ
ステップ1:トップダウン・アプローチ
ステップ2:何を拠り所として進めるのか
ステップ3:サステナビリティ目標とKPIの設定
ステップ4:ボトムアップ・アプローチ
ステップ5:情報公開とコミュニケーション

ステップ3:サステナビリティ目標とKPIの設定

ステップ3には

①「サステナビリティ目標」とは
「サステナビリティ目標」を設定する上で考慮すべきこと
「KPI」とは

という3つの中項目がありますので、3回に分けて掲載します。
今回は①「サステナビリティ目標」とは、を紹介します。

■いつまでに、どのレベルを目指すのか

企業は今後、事業目標と共に「サステナビリティ目標」を設定するのが常識化すると思います。企業のCSRの目標は、なぜか「CSR目標」とか「ESG目標」とは言わず、「サステナビリティ目標」と呼ぶのが一般的ですので、ここでも「サステナビリティ目標」と呼ぶことにします。

①「サステナビリティ目標」とは

有料会員限定コンテンツ

こちらのコンテンツをご覧いただくには

有料会員登録が必要です。

kimuranoriaki

木村 則昭(オルタナ総研フェロー)

1982年上智大学外国語学部英語学科卒業後、2021年5月まで39年間カシオ計算機株式会社に勤務。初めの約27年間はシステム商品の海外営業を担当。その間オーストラリアに約2年、米国に約4年の駐在を経験。その後の約12年間はCSR推進室(後にサステナビリティ推進室)室長としてコンプライアンス及びCSR(サステナビリティ)のグループ内への浸透を推進。グローバルコンパクトの原則に基づき、ISO26000をガイダンスとして、特に「人権」を重点課題として取り組みを進めた。また、2015年にCSRリーダー組織を立ち上げボトムアップによるCSRのグループ内浸透を図った。 2018年度よりオルタナが主催するサステナビリティ(SUS)部員塾の講座「CSR検定3級試験過去問演習と解説」の講師を担当。特定非営利活動法人環境経営学会理事。

執筆記事一覧
キーワード: #CSR#ESG経営#SDGs

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..