広がる「食のバリアフリー」 嚥下食カフェも計画中

食べ物を飲み込むのが難しい患者や高齢者でも食べやすい「嚥下(えんげ)食」が、一般の飲食店でも広まりつつある。従来は病院や介護施設で提供されてきたが、高級レストランで食材をすりつぶしたり、刻んだりして提供する例も。愛知県ではNPO法人が嚥下食専門の「嚥下食カフェ」を含む複合施設を、総工費約1億7000万円で計画中だ。食べやすさに加えて見た目やおいしさも工夫することで、医療や介護の垣根を超えて誰でも一緒に食事を楽しめる「食のバリアフリー」を追求する。(オルタナ編集委員=関口威人)

3Dプリンターを使ってヨーグルトとイチゴのムースを盛り付けた嚥下食の例
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関口 威人(オルタナ編集委員)

中日新聞記者を経て2008年からフリー。名古屋を拠点に防災、環境、経済、地方自治、科学技術などをテーマに走り回る。一般社団法人なごやメディア研究会(なメ研)代表理事、サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」編集委員、日本環境ジャーナリストの会(JFEJ)正会員、NPO法人「震災リゲイン」理事。

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キーワード: #SDGs

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