「福島の実態知って」市民1万人パレード

福島で開かれた1万人ハンカチパレード

福島第一原発事故に対して、福島市民自らが声を上げ、行動しようと呼びかける「一万人ハンカチパレード」が26日、同市内で開かれた。正確な知恵や情報を交換し合って、生きる希望を見つけようと集まった母親らが「さよなら放射能」などと声を合わせて市内を歩いた。

原発事故や放射能汚染に反発する市民が中心となる実行委員会「6.28福島アクションを成功させ隊」が主催。1万人規模の参加者を目標に掲げながらも、放射能の影響を考慮して、幼い子ども連れや若い人たちの参加は遠慮するよう呼びかけた。

福島駅前の商業ビルのワンフロアでは「生活村」と銘打ち、放射能に関する知識や除染の実践例などを紹介するブース、親子の交流スペースなどを開設。毎日の生活や食に不安を抱く母親らが正確な情報や対処法を求めて足を運んだ。

午後からのパレードはあいにくの雨模様だったが、「原発やめよ 命が大事」「空・緑・土・水をもどせ」と書いた横断幕などを掲げた市民が福島県庁前を出発し、1時間ほど市内を練り歩いた。(関口威人)

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..