COP27でようやく注目された食と気候変動の深刻さ

記事のポイント


  1. ロシアのウクライナ侵攻により、食料価格の高騰と食料不足が顕著になっている
  2. 世界保健機関(WHO)による気候変動対策と食にまつわる新しいイニシアティブが発足
  3. 気候変動に対応した農業イノベーションは、投資に対し10倍のリターンがある

人類は食と気候変動の深刻さを改めて考えるべく局面を迎えている。エジプトで20日に閉幕したCOP 27(第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議)では、初めて「食」にまつわるパビリオンが登場し、気候変動と合わせて、食糧問題への注目が集まった。深刻化する気候変動に加え、ロシアのウクライナ侵攻により、食料価格の高騰と食料不足が顕著になっている。気候変動に対応した農業イノベーションは、投資に対し10倍のリターンがあると言われており、具体策の実行が急がれる。(在外ジャーナリスト協会:寺町幸枝)

8日、イタリア政府環境・エネルギー安全保障省のパビリオンで登壇したサラ・ロヴェルシさん(左) (写真:Future Food Institute)
teramachi

寺町 幸枝(在外ジャーナリスト協会理事)

ファッション誌のライターとしてキャリアをスタートし、米国在住10年の間に、funtrap名義でファッションビジネスを展開。同時にビジネスやサステナブルブランドなどの取材を重ね、現在は東京を拠点に、ビジネスとカルチャー全般の取材執筆活動を行う。出稿先は、Yahoo!ニュース、オルタナ 、47ニュース、SUUMO Journal他。共同通信特約記者。在外ジャーナリスト協会(Global Press)理事。執筆記事一覧

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キーワード: #脱炭素

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