不二製油・日清オイリオ、国内企業で最高評価: パーム油格付け

記事のポイント


  1. NGOがパーム油利用企業112社にアンケート調査し、回答をもとに格付けした
  2. A評価の企業は今年も1社もなく、最高は不二製油・日清オイリオの2社だった
  3. 一方、製パン・マーガリン業界はアンケートに回答すらしない企業が多かった

パーム油生産が熱帯林を破壊するといわれて久しい。企業の環境意識が向上している最近は、どうなのだろうか。熱帯林関連のNGO7団体が運営するプランテーション・ウォッチ(東京・渋谷)が、パーム油を利用する日本企業の取組状況を評価する「企業格付け2023」を発表した。パーム油はパンや洗剤、バイオマスプラスチックなどに使われる植物油脂だ。A評価の企業はなく、不二製油グループ本社と日清オイリオグループがA評価に次ぐBBB評価だった。(オルタナ編集委員・栗岡理子)

「インドネシアの熱帯林を伐り開いて造ったアブラヤシプランテーション」(提供:プランテーション・ウォッチ)
環境にやさしい暮らしを考える

栗岡 理子(編集委員)

1980年代からごみ問題に関心をもち、活動しています。子育て一段落後、持続可能な暮らしを研究するため、大学院修士課程に進学。2018年3月博士課程修了(経済学)。専門は環境経済学です。執筆記事一覧

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キーワード: #生物多様性

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