■90億人時代を担う若い世代へ
ユニリーバーのサステイナブル・リビング&コーポレート・コミュニケーションVPであるジョナサン・アトウッド氏は、世界で大きなシェアを持つグローバルブランドとして、人々の生活を守り、豊かにするために、サステナビリティをメインストリームに押し上げることがユニリーバーのミッションである、と何度も念を押した。「メインストリームにする」という部分が大事なのだ、と。
プレゼンテーションの中で特に興味深かったのは、これからの世界を担う若い世代の可能性を、ユニリーバーとしてグローバルで支援していく計画である。
ティーンエイジャーに対しては、若者版「TED」ともいえるグローバル・イベント、「We Day」(ウィー・ディ)をスポンサー。大学生とは、次世代のリーダーを育てる「エナクタス」で、MBA学生とは「ネットインパクト」でつながるなど、新しい時代を担う若い世代との間に、ネットワークと学びの「エコシステム」をつくりあげ、それを包括的に支援しようという青写真である。
若い世代のリーダー予備軍たちに、スケーラブルな形でサステナビリティを伝えていくことが、これからの世界においてサステナビリティをメインストリームに押し上げるための原動力の一つになっていく、とユニリーバーは考えているようだ。
■ピア・トゥ・ピアで広がるサステナブルな社会創造のチャンス