記事のポイント
- 欧州31カ国の26年上半期のEV登録台数比率が22.2%に上昇した
- EVの登録台数が半期ベースで初めてガソリン車を上回った
- BYDなど中国系ブランドが欧州でEVシフトを再加速している
欧州自動車工業会(ACEA)は7月23日、2026年上半期(1~6月)の欧州31カ国の電気自動車(EV)新規登録台数が前年同期比35.1%増の160万8200台だったと発表した。EVが市場全体に占める比率は22.2%と、前年同期から4.7ポイント上昇した。半期ベースでEVがガソリン車を上回るのは初めて。中国系ブランドが好調で、欧州のEVシフトを再加速している。(オルタナ副編集長=京正裕之)

データ集計の対象は、欧州連合(EU)の加盟27カ国に、英国、ノルウェー、アイスランド、スイスを加えた31カ国。この中でEVの新車登録比率が高かったのはノルウェー(97.6%)、デンマーク(79.9%)、フィンランド(47.8%)の順で北欧諸国が上位を占めた。
台数ベースでは、ドイツが前年同期比48.0%増の36万8006台(EV比率は24.8%)で最多となり、次いで英国が26.6%増の28万4579台(同25.0%)、フランスが62.9%増の24万1562台(同28.2%)となった。
この結果、半期ベースの欧州31カ国のEV市場シェアは22.2%となり、ガソリン車(シェア22.0%)を初めて逆転した。
欧州ではEV需要が再拡大している。ACEAはその要因として、欧州各国の新規・修正版の税制優遇措置が導入されているためだと説明している。現地メディアでは、中東情勢の悪化による燃料価格の上昇がEVへの関心を高めたとも報じられているが、価格が落ち着けばこの需要は鈍化するとみられている。
EV販売の伸びをけん引しているのは、中国のBYDや米テスラなどだ。BYDの新規登録台数は前年同期比約2.7倍の17万4144台となり、市場シェアは2.4%に上昇した。テスラは54.6%増の17万351台だった。
■欧州で最も売れている車種はハイブリッド車
■ガソリン・ディーゼル車は2桁減少
■中国系の進出で日系ブランドはシェア下げる

