千葉豪雨で水没車の引き取り依頼5倍に: 被災車両3万台との推計も

記事のポイント


  1. 千葉豪雨から1カ月、水没車の引き取り依頼は約5倍に増えている
  2. 被災車両は約3万台に上り、うち半数は車両保険対象外とみられる
  3. 中古車相場への豪雨の影響は軽微だが、購入時には水害歴に注意が必要だ

8月の千葉豪雨から1カ月が経った現在も、浸水・水没した車両の引き取り・修理の依頼が続いている。水没車などの損害車の買い取り大手タウ(さいたま市)への依頼は、平時の約5倍に上っていることが分かった。一方、被災車両は約3万台に上るとの推計もあるが、買い替え需要が見込まれる中古車相場への影響は限定的とみられる。(オルタナ副編集長=京正裕之)

8月に発生した千葉豪雨での被災車両は約3万台に上ると推計され、損害車の買い取り企業への依頼が急増している(写真はイメージ)

一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は15日、千葉豪雨での被災車両が約3万台に上るとの推計を発表。およそ半数は車両保険の対象外で、修理費や買い替え費用が自己負担になると見込まれるという。

こうした中、損害車の買い取りを手がけるタウでは、千葉豪雨に伴う依頼が約1カ月で平時の約5倍の約1400台に上っている。現在は、千葉県内の車両保管センターで引き取った車両を一時保管するなどしている。タウは水没車を修理し、国内でのリースや海外輸出などをしてきた。

中古車大手ネクステージでも、千葉豪雨の後に車両点検の持ち込みが通常の約1.5倍に増えたという。

一方、タウは16日、今月8日の愛知県豪雨でも損害車が約8000台に上るとの見込みを発表した。

■中古車オークションの相場に大きな変化はなく

相次ぐ豪雨により、浸水した車両を廃棄や売却することでの乗り換え・買い替え需要が見込まれる。ただ、中古車市場には大きな影響は出ていない。

中古車オークションを手がけるユー・エス・エス(USS)が運営する東京会場(千葉県野田市)では、平均成約単価が豪雨前の8月6日の169万3000円から豪雨後の同月27日には179万6000円へ約6%上昇した。ただ、7月の平均も約179万円で、豪雨後とほぼ同水準で、水害によって相場全体が押し上げられたとは言い切れない。

■中古車相場の変動、水害より海外需要が影響
■買い替えでの浸水履歴に注意

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hkyosho@alterna.co.jp

京正裕之 (オルタナ副編集長)

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キーワード: #気候変動#水害

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