[Sustainablebrands.comから転載]

アブラヤシから生産されるパーム油は、生産効率性が高く、現在世界で最も多く消費されている植物油脂だ。日本では年間約65万トンが消費され、インスタント麺やスナック菓子といった食品、洗剤、化粧品などに幅広く利用されている。だが、パーム油産業は環境破壊や児童労働の温床になっているとして、国際社会やNGOの目は厳しい。(オルタナ副編集長=吉田 広子)
そもそもパーム油のリスクとは何か。パームは果実なので環境負荷が低いイメージがある。だが、実際にはパーム油生産は石炭以上の温室効果ガスを排出する。1トンあたりの温室効果ガス排出量は、石炭の2.4トンより多く約3.9─30トンと推計されている。