英語で学ぶ「サステナビリティ」(2)

アウトサイド・イン・アプローチ
The outside-in approach is a method that bridges the gap between current and desired levels of achievement by setting goals based on external considerations of what is needed from a global perspective. Through the use of the outside-in approach, we are able to develop new businesses based on the solution of social issues. This will increase business opportunities for companies as well.

アウトサイド・イン・アプローチとは、国連グローバル・コンパクト(UNGC)および持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)が作成した『SDGsコンパス』(SDG Compass)にも記載されている用語です。「アウト」は社会、「イン」は企業(組織)を指します。すなわち、アウトサイド・イン・アプローチとは、長期的な視点に立って社会課題の解決を起点にしたビジネス創出のことです。

従来は市場のニーズにあわせて製品・サービスを開発する「マーケット・イン」(market in)アプローチが主流でした。アウトサイド・インはそれを一歩推し進め、「社会のニーズに耳を傾ける」ことの重要性に焦点を当てたものです。

【抄訳】アウトサイド・イン・アプローチは、地球的視点に立って何が必要とされているかを考え、目標を設定することで、現在のレベルと理想のレベルの間のギャップを埋めようとする。同アプローチを用いることで、社会課題の解決に基づく新事業を展開することができ、企業にとっても事業機会の増大につながる。

今回はここまでです。

どのようなアウトサイド・イン・アプローチがあるか事例を探してみると、理解が深まるのではないでしょうか。さらなる課題も見えてくるかもしれません。

aishima

相島 淑美(神戸学院大学経営学部准教授)

日本経済新聞記者、清泉女子大学英文学科教員を経て現職。翻訳家。鈴木淑美名義でJFK伝記など20数冊の訳書がある。 博士(先端マネジメント、関西学院大学)、MBA(関西学院大学)、修士(文学、慶應義塾大学)。文化・文学の視点から日本のマーケティング、SDGs、エシカル消費について研究している。執筆記事一覧

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