SNSで話題の「国会議員マップ」、 政治資金などを個人がまとめる

記事のポイント


  1. 「国会議員マップ」というXのアカウントが急速にフォロワー数を増やす
  2. 5月27日朝の時点のフォロワー数は1000人台だったが、1日で2万人を突破した
  3. 国会議員マップは政治資金などから政治家を比較できるサイト、個人が運営

「国会議員マップ」というX(エックス)のアカウントが急速にフォロワー数を増やしている。5月27日朝の時点では、Xのフォロワー数は1000人台だったが、すでに2.1万人を超えた。国会議員マップは、発言や政治資金などから政治家を比較・分析できるサイトで、個人が運営する。(オルタナ輪番編集長=池田真隆)

「国会議員マップ」のサイト。「特定の政党・候補者・議員への投票を呼びかけるものではありません」と中立性を宣言する

国会議員マップでは、国会答弁やSNS投稿、政治資金収支報告書などの公開情報をもとに、各議員が支持する政策の傾向や他の議員とのつながりを可視化した。例えば、環境政策やエネルギー政策、安全保障などのテーマごとに、各議員の考えを比較できる。

従来、政治情報には新聞記事など断片的な形で触れることが多かった。一方、同マップは複数の情報源を横断的に分析し、有権者が比較しやすい形で提示した点が特徴だ。SNSでは、「政治を調べやすくなった」「投票先を考える参考になる」といった声が広がる。

■運営者はこれまで選挙に行ったことがなかった

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同マップの運営者は、建設会社を経営する中島真之助さん。中島さんが経営する建設会社が運営している訳ではなく、中島さん個人が運営する。

40代の中島さんは、昨年まで選挙に行ったことがなかったという。「選挙に行ったところで何かが変わるとは思えない」「衆議院と参議院の違いも分からない」「ネットで調べても専門用語ばかりで難しい」——などと考え、政治に関心を持たずに暮らしてきた。

そんな中、自身で会社を立ち上げて従業員を雇うようになったことで、日々の暮らしの中で税金の使い道や規制が実施された経緯などに疑問を持ち始めた。そうして昨年、初めて選挙に行った。

SNSでは、裁判官の口コミ情報などを集めた「裁判官マップ」が注目を集めており、国会議員マップも需要があるのではないかと考えた。中島さんは趣味でホームページを作っていたこともあり、そのスキルを生かして制作した。

同サイトには、中島さんが立ち上げた思いをこう記載している。「私自身、生活の中で多くの不安や不満を抱えています。一人ひとりが政治にもう少しだけ関心を持てれば、世の中は少しずつ変わっていくのかもしれない——そんな思いで、このサイトを公開しています」。

サイトの目的については、国会議員に関する公開情報を整理し、比較しやすくすることとした。営利目的ではないと明確に否定した。

■小西議員「政治家は政策実現の実績で選ぶべき」

政治の透明性を求める声は高まるが、一方で日本の投票率は低いままだ。日本の国政選挙の投票率は50%台で推移しており、経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国の中で比較すると、日本の投票率はワーストクラスだ。

国会議員マップは政治を変えるのか。立憲民主党の小西洋之参議院議員は、「政治を透明化する意義は大きい」とした上で、政治を変えるには、「議員立法などで本当の意味で政策の実現に寄与した実績で政治家を選ぶことが重要だ」と話した。

単に政策の発議者として名を連ねたかではなく、どんな考えや思いでその政策の実現に向けて取り組んだのかが簡易的に分かるようになれば、その効果は大きいのではないかと話した。

小西議員によると、政策の発議者として10人程度の政治家が名前を出すことがあるが、多くの政策は1人か2人の政治家が中心となって作り上げているという。中心的な役割を果たした政治家が、サイトで見つけやすくなれば、有権者の政治参加のあり方が変わると指摘した。

M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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