台頭するアクティビスト、株主権強いほど企業改革が進むという見方も

記事のポイント


  1. 花王はオアシスからサプライチェーン課題に関して株主提案を受けた
  2. アクティビストから狙われたら、企業はどう向き合うべきか
  3. 株主権の強さは、企業改革のエンジンにもなるという見方も

ESG先進企業の花王は4月末、香港系アクティビストファンドのオアシス・マネジメントから、サプライチェーン課題について問題があると株主提案を受けた。結果として、オアシスの提案は否決されたが、アクティビストから狙われたらどう向き合うべきか。りそなアセットマネジメントの松原稔・常務執行役員(責任投資部担当)は、「株主権の強さは、企業にとってプレッシャーにもなるが、変革のエンジンにもなる」と指摘した。(聞き手=オルタナ輪番編集長・池田真隆)

花王とオアシスの問題ですが、サプライチェーンの問題は、私たちも昔から取り組んできたテーマです。特にパーム油の問題は、現地に行かなければ分からないことも多く、非常に難しい領域です。

NGOや地域社会、さまざまなライツホルダーの声を聞きながら、丁寧に事実を積み上げていく必要があります。だからこそ、株主側にも、まずヒアリングやエンゲージメントをしっかり行ってほしいという思いがあります。

サプライチェーンの領域は、とにかくリサーチがものを言います。自分たちで直接現地に足を運び、ライツホルダーに話を聞き、問題があると判断した場合には、エビデンスを持って企業と議論する必要があります。

オアシスも当然調査はしていると思いますが、必ずしも臨時株主総会や調査者選任請求だけが唯一の手段ではないはずです。どうしたら問題を解決できるのか、企業価値向上につながるのかというスタンスで対話を進めることが大切だと思います。

サプライチェーン問題は関係者が多く、価値観も多様です。現地の地域社会、NGO、サプライヤー、従業員など、ライツホルダーは広範に渡ります。だからヒアリングにも時間がかかりますし、簡単に白黒をつけられる問題でもありません。

■「市場の厳しい声を変革の力に」

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M.Ikeda

池田 真隆 (オルタナ輪番編集長)

株式会社オルタナ取締役、オルタナ輪番編集長 1989年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。 環境省「中小企業の環境経営のあり方検討会」委員、農林水産省「2027年国際園芸博覧会政府出展検討会」委員、「エコアクション21」オブザイヤー審査員、社会福祉HERO’S TOKYO 最終審査員、Jリーグ「シャレン!」審査委員など。

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キーワード: #アクティビスト

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