記事のポイント
- 気候変動の影響が深刻化し、日本全国で「豪雨」が相次ぐ
- 8月には千葉県や石川県、富山県を「レベル5」の豪雨が襲った
- 古いインフラに深刻なダメージを与えているが、この危機にどう対応すべきか
気候変動の影響によって、日本全国で豪雨が相次ぐ。8月13日から14日にかけては、千葉県で線状降水帯が繰り返し発生し、8月27日には石川県と富山県をレベル5の豪雨が襲った。高度経済成長期に整備した道路橋や下水道管などの古いインフラに深刻なダメージを与えているが、この危機にどう対応すべきなのか。(オルタナ総研所長=町井則雄)

■二週間で二度目の「レベル5」
今、記事を書いている8月27日の朝、石川県と富山県にレベル5の大雨特別警報が発表された。石川県羽咋市では6時間で237.5ミリという観測史上最高の雨が降り、富山県氷見市でも180ミリに達した。河川が氾濫し、道路が冠水し、両県で18万人規模に緊急安全確保が出された。しかも、この先も予断を許さない状況が続く見通しだ。
その2週間前、8月13日から14日にかけては、千葉県が同じ状況にあった。線状降水帯が繰り返し発生し、千葉市では24時間に364ミリ、8月ひと月分の3倍にあたる雨が降った。
全国で初めて大雨と土砂災害の特別警報が同時に発表され、10人が亡くなっている。気象庁はこれを「令和8年8月千葉豪雨」と命名した。地名を冠した命名は、2017年の九州北部豪雨以来9年ぶりである。
いずれの災害でも、広範囲の冠水や道路の陥没、がけ崩れが相次いだ。地表にあふれた水は、足元に張り巡らされた施設の弱いところを、容赦なく探り当てる。
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