記事のポイント
- 日本総研の調査で、若者が最も重視する視点はウェルビーイングだった
- 選んだ理由の最多は「自分や身近な人の生活に関係しているから」だ
- 社会貢献への意欲がある若者は約6割、実際の活動は4人に1人だった
シンクタンク大手の日本総合研究所(東京・品川)の調査で、若者(中学生、高校生、大学生)がポストSDGsで最も重視する視点は「ウェルビーイング」となった。選択理由では「自分や身近な人の生活に関係しているから」が男女とも最多だった。一方、社会貢献への意欲を持つ若者は約6割いるものの、実際に活動している割合は25.7%にとどまり、意識と行動の間に差がみられた。(オルタナ編集部・川原莉奈)

日本総研が中学生、高校生、大学生1000人を対象に実施した「2026若者意識調査」から、若者の社会課題への向き合い方が浮かび上がった。
ポストSDGsで重視する視点を尋ねたところ、「心の豊かさ・メンタルヘルスの向上、ウェルビーイング」が、すべての学齢・性別で最多となった。男子は41.8%、女子は42.8%で、2位以下に25ポイント以上の差をつけた。
その視点を選んだ理由として、男女ともに最も多かったのは「自分や身近な人の生活に関係しているから」(男子46.6%、女子46.2%)だった。日本総研は、若者が社会課題に関心を持つ際、自分自身や身近な人の生活との接点が入口になっていることを指摘している。

一方、地域や社会をよくするための意欲が「よくある」「ときどきある」と答えた割合は59.6%に上った。「自分にできることはあると思うか」に「強く思う」「ある程度思う」と答えた割合も46.7%だったが、実際に社会貢献活動を行っている割合は25.7%にとどまった。ただし、行動率は過去3回の調査で最も高い水準となった。

また、新たに社会貢献活動を始める際に必要なものとして、「時間的余裕」「経済的余裕」「仲間やコミュニティ」が上位に挙がった。
実際、社会貢献活動を行っている割合は、経済状況が「豊か」と回答した若者で38.5%に上る一方、「普通」は20.2%、「苦しい」は21.2%にとどまり、経済状況によって社会参加の実態にも差がみられた。

若者の社会貢献を促すには、意欲を持つ人を増やすだけでなく、その意欲を実際の行動につなげられる環境をどうつくるかが問われている。
【調査概要】
・調査期間:2026年1月16日~1月19日
・調査方法:ウェブアンケート調査
・調査対象:中学生300人(男子150人、女子150人)、高校生300人(男子150人、女子150人)、大学生400人(男子200人、女子200人)、計1,000人。※中学生は保護者を通じて調査を実施



