私たちに身近な生物多様性(5)オオタカ――オリンピック会場予定地も変えた「存在」の重さ[坂本 優]

坂本 優
生きものコラムニスト
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贈呈に際しては、「日本では希少なワシなので、フィリピン(台湾?)産を使った。」「再び大きく羽ばたいてほしいとの願いを込めた。」等の説明があったように記憶する。フィリピンや台湾のオオカンムリワシが商業的な狩猟圧に耐え得るほどに生息しているとは到底思えない。また、一般的には、そのように高価な剥製とされるワシ・タカは、傷つかぬよう、羽根を痛めぬよう、雛から飼育した個体が多いとも聞く。

国民的英雄に対し、仮に、大空を飛翔したことのないワシの剥製を、再び羽ばたいてほしいと言って贈呈し、そのことが猛禽類の密猟を誘発し、飛翔するワシ・タカの姿の減少につながってしまうとするならば、何と残念なことだろうか。喜ばしくおめでたいニュースを聞きながらも、そのように危惧したことを、昨日のことのように思い出す。

カルピス㈱人事・総務部 坂本 優
(バルディーズ研究会通信158号から抜粋加筆)

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坂本 優
生きものコラムニスト
1953年生。東京大学卒業後、味の素株式会社入社。法務・総務業務を中心に担当。カルピス株式会社(現アサヒ飲料株式会社)出向、転籍を経て、同社のアサヒグループ入り以降、同グループ各社で、法務・コンプライアンス業務等を担当。2018年12月65歳をもって退職。大学時代「動物の科学研究会」に参加。味の素在籍時、現「味の素バードサンクチュアリ」を開設する等、生きものを通した環境問題にも通じる。(趣味ラグビー 関東ラグビー協会理事)

2015年3月11日(水)13:42

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