女性蔑視のままではグローバル化もままならない

古今東西、この問題は存在していたが、戦後は欧米を中心に、特に米国社会では女性進出が相当程度前進してきた。「ウーマンリブ」などに象徴される現象が起こり、日本の社会もそれなりに追随してきたかのように見えた。

先週、仏パリ大学商科大学院で教鞭をとっていた時、グローバル・サプライチェーン学部の半数以上の学生は女性であったため、敢えて特定の問題に触れなかったが、ジェンダー・エンパワーメント指数(GEM: gender empowerment measure)の統計資料を見せて若干議論した。

この指数は国連開発計画が導入した女性の政治参加や経済界における活躍、意思決定に参加できるかどうかを表すもので、日本は42位にランクされた実績がある。最高位は北欧諸国が占めている。

※GEM: Gender Empowerment Measure; how much progress women have made in terms of entering the areas of politics and business.
ジェンダー・エンパワーメント指数(英語:gender empowerment measure、略称:GEM)、は、女性の政治参加や経済界における活躍、意思決定に参加できるかどうかを表す指数。国連開発計画(UNDP)が導入した。

※GGI(ジェンダー・ギャップ指数)
備考)国連開発計画(UNDP)「人間開発報告書」及び世界経済フォーラム「グローバル・ジェンダー・ギャップ報告書」より内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Officeが作成
男女共同参画に関する国際的な指数:101位/135か国
2012年

順位国名GGI値
1アイスランド0.864
2フィンランド0.845
3ノルウェー0.840
4スウェーデン0.816
5アイルランド0.784
6ニュージーランド0.781
7デンマーク0.778
8フィリピン0.776
– – –
101日本0.653

経済、教育、保健、政治の分野毎に各使用データをウェイト付けして総合値を算出。その分野毎総合値を単純平均してジェンダー・ギャップ指数を算出。
0が完全不平等、1が完全平等。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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