記事のポイント
- 米国の8月EV販売は前年同月比47%減で、シェアは5.7%にとどまった
- ブラジルはEVシェアが初めて10%を超え、中国メーカーも販売を伸ばした
- メキシコは電動車比率が12.8%に上昇したが、主役は依然としてHVだ
米州の主要国(米国、ブラジル、メキシコ)の電気自動車(EV=BEV)市場で、成長ペースの差が鮮明になっている。2026年8月の米国のEV販売は前年同月比で約5割減った一方、ブラジルではEVの新車登録シェアが初めて10%を突破した。メキシコでも電動車は伸びているが、EVよりもハイブリッド車(HV)が市場をけん引している。(オルタナ副編集長=京正裕之)
■米国、EV新車販売は前年比47%減
米調査会社コックス・オートモーティブによると、米国の8月のEV新車販売は7万8895台だった。前月比では2.5%増えたものの、前年同月比では46.9%減少した。新車市場に占めるEV比率は5.7%で、7月からほぼ横ばいだった。25年8月はEV購入に対する税額控除を背景に過去最高水準の販売となっており、その反動が続いている。
メーカー別では、テスラが4万816台で首位を維持した。EV販売全体に占めるシェアは51.7%と依然として半数を超えるものの、7月から3.4ポイント低下した。テスラの販売が前月比3.8%減った一方、トヨタは34.9%増の4964台となったほか、シボレーやキャデラック、起亜も販売を伸ばした。コックスは、米EV市場が単一ブランドへの依存度を下げつつあるとみている。
一方、中古EV市場は拡大する。8月の中古EV販売は前年同月比14.7%増の4万4350台となった。新車EVの平均取引価格は5万4754ドル(約860万円)と前年同月比2.8%下がった。

■ブラジル、EVシェア初の10%超え
対照的に急成長しているのがブラジルだ。ブラジル電気自動車協会(ABVE)によると、8月のEV新車登録は2万7166台で、前年同月比256%増えた。乗用車・小型商用車全体に占める割合は10.3%となり、初めて10%を超えた。
1~8月のEV登録も14万3574台と、前年同期の4万5216台から約3.2倍に拡大した。プラグインハイブリッド車(PHV)やHVを含む電動車全体では、8月だけで5万7386台となり、市場シェアは約22%に達した。

■BYDが4位、長城汽車は8位に
■メキシコは「HV中心」、日産が首位
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