記事のポイント
- 2026年10月の世界平均気温は産業革命前から1.75℃上昇した
- 観測史上最も暖かい10月となり3カ月連続で産業革命前から1.5℃を上回った
- 2026年通年でも99%以上の確率で上昇幅は1.5℃を超えると見通す
欧州の気象情報機関であるコペルニクス気候変動サービス(C3S)は11月6日、2026年10月の世界平均気温が産業革命前から1.75℃上昇したことを発表した。観測史上最も暖かい10月となった。産業革命前から1.5℃以上上昇したのはこれで3カ月連続だ。2026年通年でも99%以上の確率で上昇幅は1.5℃を超えると見通す。(オルタナ輪番編集長=北村佳代子)

2026年は産業革命前から1.5℃上昇する見通しだ
(データソース)ERA5 (提供) C3S/ECMWF
2026年10月、世界の平均地表気温は15.35℃となり、1991年から2020年までの30年間平均と比べて0.90℃上昇した。
コペルニクス気候変動サービスによると、2026年の世界平均気温が、産業革命前の水準から1.5℃の水準を上回ることが「ほぼ確実」(統計モデルに基づいた確率が99%以上)だとし、予測される上昇幅は1.56℃から1.61℃と示した。
また2026年が観測史上2番目に暑い年になる確率は約80%だと示した。これまでの観測史上最も暑い年は2024年だが、2024年と同程度もしくはそれを超える可能性が20%あるという。
2023年から2026年までの4年間の世界平均気温も、産業革命前から1.5℃以上上回ると予想する。
■海面水温は史上最高の高さに
2026年は海面水温も異常に高い状態が続いた。
2026年10月の極域外海域(南緯60度~北緯60度)の平均海面水温は20.95℃となり、10月としては過去最高を記録した。2023年に記録した過去最高値を上回った。
熱帯太平洋の大部分では海面水温が異常に高い状態が続いているが、エルニーニョ現象が引き続き強まることで、年末にかけてピークを迎えると予想する。
2026年10月には、エルニーニョ現象の発生を判断する最も重要な基準となる「エルニーニョ3.4海域」で、月平均の海面水温が過去最高の29.94℃に達した。過去の非常に強いエルニーニョ現象である1982~1983年、1997~1998年、2015~2016年のピーク時の値を上回っており、今回のエルニーニョ現象の並外れた強さを物語っている。



