三重県とNPOが連携し、全国の企業と「農山漁村」をつなぐ

「出会い」が良ければ、必ず何か始まる

地域での体験型研修は「企業」と「地域」という異なる背景を持つ参加者同士が、互いの視点や考え方を理解し合えるよう、ファシリテーターがワークショップをデザインした。

対話を重視したプロセスから生まれたアイデアは全て、自ずと一緒に取り組むWin-Winのアイデアとなった。終了後のアンケートでは、参加企業の100%近くが「また参加したい」と答え、ほとんどの人が「地域住民の人柄」が印象に残ったと答えた。

現場を知るだけでなく、地域の人との対話が「また来たい」「この地域で活動したい」という動機につながることが分かった。流通小売業の男性は「地域の課題を分かっているようで、分かっていなかった。小売業者という本業を通じて地域の魅力を消費者へ伝えたい」と語った。

互いの課題を対話しながら進めた。研修後、連携に向けて動き始めた地域と企業もある

三重県では今後も企業と地域の連携をサポートしていく。企業が地域と連携活動を進めるとき、第三者(行政)からのきめ細やかなサポートは心強い。マッチングの相談など、地域との連携に関心がある企業は、ぜひ問い合わせてみてはいかがだろうか。

◆三重のふるさと応援カンパニー推進事業の取り組みについて
(三重県 農林水産部 農山漁村づくり課)
http://www.pref.mie.lg.jp/CHIIKI/HP/73178006991.htm

この記事に関する問い合わせ先
特定非営利活動法人Mブリッジ csr(a)tsutaetai.jp
※お問い合わせの際は、(a)を@に変更ください

5回の研修を通して、のべ13社が参加。終了後のアンケートでは参加者全員が「地域への理解が非常に深まった」と答えた。写真は、南伊勢町での研修
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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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