■スターバックスは9490万ドル、ユニリーバは4240万ドル
CNNなどの報道によると、主なボイコット企業と広告金額はスターバックス(9490万ドル)、ユニリーバ(4240万ドル)、ハーシーズ(3650万ドル)、ベライゾン(2290万ドル)、米国ホンダ600万ドル、ビームス・サントリー(60万ドル)などだ。
ニューヨークタイムスによると、世界最大の広告出稿企業であるP&G(プロクター&ギャンブル)も広告出稿の停止を検討しているという。フェイスブックへの広告出稿金額は昨年、700億ドルに達しており、ボイコットの総額はまだ数億ドル程度だが、ボイコット以降にFBの株価は8%以上も下げ、時価総額は2日間で600億ドルも減った。
なぜ米国の大手企業がこれほど迅速に動いたのか。それはこの数年、NGO(非営利組織)によるアドボカシー(社会課題を解決するためのキャンペーン)に企業が積極的に参加し、消費者や投資家、さらには社会からの期待に応えようという動きが活発化している背景があるからだ。
■「ウィー・アー・スティル・イン」(2017年)が転機に