ユニセフ(国連児童基金)はこのほど、ユニセフが活動する159カ国を対象とした調査を実施し、移民・難民、避難民の子どもたちの多くが、新型コロナウイルス感染症の支援対象から除外されていると報告した。保健医療や清潔な水、教育など、必要なサービスへのアクセスが大幅に減少し、「最も脆弱な立場に置かれた子どもたちが取り残されている」と指摘している。

ユニセフが設置した新しい手洗い場を利用するベネズエラ難民の子どもと女性。2020年5月、ブラジル・ロライマ州にある非公式居住区で(C)UNICEF/UNI345200/Perdomo

世界に2億7200万人いると推定される移民・難民のうち、子どもの数は3300万人にも上る。さら2150万人の子どもたちが、紛争、暴力、災害によって国内避難民となっているという。

ユニセフの調査によると、ユニセフが人道支援を行う国の半数で、難民や避難民の保健医療へのアクセスが減っているという。それらの国の約4分の1の地域で、難民・避難民キャンプでの水と衛生サービスの中断が報告された。

遠隔学習の環境が不十分で適切な教育が受けられないほか、子どもたちへの保護サービスも減少し、移民・難民、避難民の子どもたちの多くが、新型コロナに関連した社会保護措置の対象になっていないことを報告している。加えて、移動する子どもたちへの否定的な認識や敵意が増えていることへの懸念も示した。

ワクチンを公平に分配する国際的な枠組みも

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