国産FSC認証木材が拡大、シャネルやカインズも

森林の生物多様性や人権への配慮を確認する目印となるFSC(森林管理協議会)認証。これまで輸入木材を原材料とした製品に比べ、国産木材を使用した製品では普及が遅れていたが、徐々に広まっている。大手ホームセンターのカインズが日本で初めて国産FSC認証針葉樹合板を採用したほか、デニーズやシャネルなどが山梨県産FSC認証材の紙ストローを導入した。

適切に管理された森林の木材やその他のリスクの低い原材料から作られた製品であることを証明するFSCのマーク

FSCジャパン(特定非営利活動法人日本森林管理協議会、東京・新宿)によると、FSC認証の紙製品や紙パッケージを使用した製品は増加しているものの、特に国産材を使用した木材製品では、消費者が簡単に入手できるFSC認証製品が限られていることが課題となっていた。

そうしたなか、カインズ朝霞店(埼玉県)では、中国地方の国産FSC認証ヒノキと杉を使用し、日新(鳥取県境港市)が製造した針葉樹合板の導入を開始した。同時に、輸入材を使用したFSC認証ラジアタパイン集成材の取り扱いも開始し、店頭ではFSC認証製品を緑色の棚に陳列し、消費者が一目で見つけられるように工夫しているという。

今後はほかの店舗でも展開するほか、PB(プライベートブランド)製品の紙パッケージにもFSC認証紙を採用する予定だ。

国産FSC認証ストローで脱プラ対策

yoshida

吉田 広子(オルタナ副編集長)

大学卒業後、米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。日本に帰国後の2007年10月、株式会社オルタナ入社。2011年~副編集長。執筆記事一覧

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キーワード: #SDGs

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