SDGs、自社の取り組みの社会的評価を確認する(2)

■ニック木村の「今さら聞けないサステナビリティ」(24)【最終回】

「SDGs」「ESG」「CSR」。サステナビリティを取り巻く状況は日々変化し、新たな用語も増えた。そもそもサステナビリティ領域は、どこから理解すれば良いのだろうか。カシオ計算機で約12年間サステナビリティの管理職を務めた「ニック木村」こと木村則昭・オルタナ総研フェローが「今さら聞けないサステナビリティ」の疑問にお答えする。

SDGs、自社の取り組みの社会的評価を確認するーーニック木村の「今さら聞けないサステナビリビリティ」(23)はこちらから

サステナビリティ・インデックスにはさまざまなものがある

A12-2】  今回は、前回に引き続き、「自社の取り組みの社会的評価の確認」の2回目です。

1.サステナビリティ・インデックス、ESGインデックス等の活用

サステナビリティ・インデックス、ESGインデックスというのは金融機関や格付機関が運用する、ESG評価の高い企業の株式銘柄を選定し、パッケージ化した投資プロダクトです。 

代表的なインデックスとしてグローバル・レベルでは、
・DJSI (ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス)
・CDP (カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)
・FTSE4Good Index Series
・MSCI ESG Leaders Indexes
などがあります。

また、日本国内のインデックスとしては、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用する、日本株の3つのESG指数、
・FTSE Blossom Japan Index
・MSCI ジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
・MSCI 日本株女性活躍指数(WIN)
その他に、SOMPOアセットマネジメント社が独自に設定する
・SOMPOサステナビリティ・インデックス」(旧:SNAMサステナビリティ・インデックス)

世界最大級の独立系指数会社であるS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスとJPX(日本取引所グループ)がTOPIX銘柄を対象に運用する、
・ S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
など、他にも多くのサステナビリティ(ESG)・インデックスが存在します。

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kimuranoriaki

木村 則昭(オルタナ総研フェロー)

1982年上智大学外国語学部英語学科卒業後、2021年5月まで39年間カシオ計算機株式会社に勤務。初めの約27年間はシステム商品の海外営業を担当。その間オーストラリアに約2年、米国に約4年の駐在を経験。その後の約12年間はCSR推進室(後にサステナビリティ推進室)室長としてコンプライアンス及びCSR(サステナビリティ)のグループ内への浸透を推進。グローバルコンパクトの原則に基づき、ISO26000をガイダンスとして、特に「人権」を重点課題として取り組みを進めた。また、2015年にCSRリーダー組織を立ち上げボトムアップによるCSRのグループ内浸透を図った。 2018年度よりオルタナが主催するサステナビリティ(SUS)部員塾の講座「CSR検定3級試験過去問演習と解説」の講師を担当。特定非営利活動法人環境経営学会理事。

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キーワード: #CSR#ESG#SDGs

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