記事のポイント
- 昨今、外国人就労に対する目が厳しくなってきた
- 極端な「排外主義」もはびこりだしている
- だが、林業界では外国人の受け入れが促進されている
このところ、外国人就労に対する目が厳しくなってきた。極端な排外主義もはびこりだしている。だが、林業界では外国人の受け入れが促進されていることをご存じだろうか。(森林ジャーナリスト=田中淳夫)
これまで外国人受け入れ制度としては技能実習制度や有償インターンシップなどがあったが、2024年から特定技能制度の産業分野に林業と木材産業が加わった。27年からは技能研修を育成就労制度に切り替える。短期間の出稼ぎではなく長期就労を可能とする仕組みである。
そこで林業界の外国人労働者について考えてみたい。
現在、林業に就労する技能実習生は、ベトナム人やフィリピン人、そしてミャンマー人などが目立つ。日系ブラジル人もあった。なかでも最近増えているのは、インドネシア人である。
インドネシアには林業系の学校も多く、すでに林業経験のある人材も豊富なのだ。加えて労働意欲が高いことや、親日的で日本語習得能力の高さなども指摘されている。インドネシア政府も人材輸出に力を入れているようだ。
なお「技人国」(技術、人文知識、国際業務)と呼ばれる大卒以上の人材の就労ビザも、すでにインドネシア人が林業技術で取得したケースもあった。
ここで日本の林業状況を振り返ろう。全国の林業従事者数は約4万4千人(20年国政調査)に過ぎない。高齢化率は25%と高く、離職率も高い。このままでは林業振興どころか産業の存立が危うい状態なのだ。外国人に期待するのは、そのためである。
■安易な考えだと労基違反に

