キリンやコクヨなど、アウトサイドインで社会課題の先に市場をつくる

■オルタナ本誌86号「アウトサイドイン、先進・先鋭77事例」本記

記事のポイント


  1. 社会課題の解決を新たなビジネス創出につなげる「アウトサイドイン」
  2. 社会ニーズを捉えることで、同業他社が見つけていない事業機会が生まれる
  3. 先進・先鋭77事例から、その可能性を探った

社会課題の解決を新たなビジネス創出につなげる「アウトサイドイン」。市場にすでにあるニーズではなく、その先にある「社会ニーズ」を捉えることで、同業他社が見つけていない事業機会が生まれる。先進・先鋭77事例から、その可能性を探った。(オルタナ輪番編集長・池田真隆、北村佳代子、副編集長・京正裕之、長濱慎)

企業が新しい事業を生み出そうとするとき、まず考えるのは「顧客は何を求めているか」だろう。市場調査や消費者アンケート、売上高データなどからニーズを探り、それに合った商品やサービスを開発する。この「市場起点のビジネス創出」は多くの企業にとって当たり前のアプローチだ。

一方で、まだ市場にはなっていない社会の変化に目を向け、そこから新しい事業を生み出す方法がある。それが「アウトサイドイン」だ。「アウトサイドイン」は、国連グローバル・コンパクトなどがまとめたSDGsのビジネス指南書「SDGコンパス」にも登場する言葉だ。

市場の先にある「社会ニーズ」に新規ビジネスの種がある

SDGコンパスでは、「社会ニーズを超えた目標設定」としたが、オルタナでは、「社会課題の解決を起点にした事業創出」と定義した。これまで本誌56号(2019年3月発行)と69号(2022年6月発行)でも特集を組んできた。

今号ではアウトサイドインの考え方でビジネス創出に取り組む「先進・先鋭の77事例」をまとめた。77事例を、「気候・エネルギー」「資源循環・廃棄物」「自然・食・農業」「レジリエンス・社会インフラ」「健康・ウェルビーイング」「包摂・地域社会」--の6分野に分けた。

共通して見えてきたのは、「今ある市場」(レッドオーシャン)の奪い合いではなく、「これから必要になる価値」を見つけようとする企業の姿である。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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